心霊学研究所
kaleidoscope
('99.12.17作成)
『シルバーバーチの霊訓(5)を読む』九章の補足的な内容です。 霊訓を読む・九章の中で「私たちは永久に物質の世界に住み続けるのです」というのを、まるでそれが悪いことであるかのような書き方になってしまっていますが(^_^;ゞ「そういうわけではない」ということを、僕の趣味を100%まじえて、説明したいと思います(^^;
'96年の正月に公開された映画『スター・トレック/ジェネレーションズ』、ここに来られる人にはファンのかたが多いので(^^)、ご覧になったかたも多いことと思います。が、もしもまだ見てなくて、そのうちビデオか何かで見ようと思っている人は、ここから先はネタバレですので(^^;読まないで下さい。なお、引用部分は全て、映画ジェネレーションズのノヴェライズ「宇宙大作戦スター・トレック7 ジェネレーションズ」(早川書房)からです。
まずはストーリーの紹介からいきましょう。 ピカードはカークに、協力してほしいと頼みます……。
しかしカークは、この楽園で人生をやり直すことを望んでいました。懐かしい恋人、現実の世界では別れてしまった、かつての恋人に、現実の世界ではしなかったプロポーズをして、今度こそ幸せな家庭を持ちたい……。そして、ピカードの話には耳を貸さず、愛馬とともに草原に駆け出します。
カークは、如何に心地よくても、それが実体を伴わない世界の幻影に過ぎない事に気付き、言い知れぬ虚しさを感じます。そして本当にやりがいのある仕事……現実の世界の困難な仕事に赴く決心をします。
確かに物質の世界は不自由です。たくさんの制約があり、足枷があり、思い通りに行かないことや、困難が降り懸かってきます。しかし、だからこそ面白いのではないでしょうか。だからこそやりがいがあるのではないでしょうか。Mr.スポックに言わせれば、まさに「非論理的」なんでしょう(^^;。しかし、なんでも簡単に願いが叶うとしたら、こんなに退屈な事はないはずです。 シルバーバーチは、人生は比較対照の中でいとなまれると言います。苦しみがあるからこそ喜びが分かる、暗闇があるからこそ、光明の有り難さが分かるのです。 この物語の中でカークが悟ったこと、永遠の楽園よりも困難な現実こそ「面白そうだ」ということは、シルバーバーチとは、たしかに言葉の使い方こそ違います。が、このエピソードには、シルバーバーチの言葉と同じテーマがこもっているのではないかと思います。
……っと、ほとんど趣味に走ってしまいましたが、如何だったでしょうか? 『STAR TREK 7 / GENERATIONS』、映画も小説版も、涙無しには見られない、素晴らしいデキです。ぜひご覧下さいませ(^^; 初出:Nifty-Serve FARION『心霊学研究所』('96.2.26) |