スピリチュアリズム勉強会&座談会
('01.09.08作成)

第4回('01年8月19日)
「シルバーバーチは語る」3章(第二回)

その2


 

私たちのメッセージを聞いて魂が感動し、自分を通じて大霊が働くことが可能であることを理解してくださることを望んでいるのです。(P.62)

有希:自分を通じて大霊が働くというのは、具体的にいうとどんなことかなーとちょっと考えちゃったんですよ。

ペ:あんまり大げさに考えなくても、自分の真心を誰かに伝えるとか、ちょっと助けてあげるとか、そういうことは全部大霊の働きなんだよ、ということなんじゃないですか。大霊が直接この世で何かをするということは出来ないというか、しないわけですから。自分の中の神聖を発揮するようなことは全部大霊の働きの1つとして考えられるということなんじゃないかと、僕は理解しています。

有希:1つのきっかけというようにとってもいいのかな。例えば相手の心が病んでいれば優しい言葉をかけてあげるとか、何かちょっと手伝ってあげるとか、自分がやったことはたったそれだけなんだけれども、相手にしてみればとても大きいことで、そのきっかけを通して相手の中に大霊が働くということもあるかなーと今思ったんだけれど。

ペ:それも1つかもしれないですね。

長田:やっぱり人間って、自分で考えている様で実は霊界からのインスピレーションを受けている事がとても多いと思うんです。特にこういった霊的な事とか、何か役に立ちたいと思っている時のひらめきなんかはね。例えば、相手にこうしてあげようと思ってした事も霊界からのインスピレーションで、自分を通して相手に愛が流れていったりとか。

ペ:この「大霊」というのを「霊界」とか「背後霊団」と言い換えても通じると思うんですよ。大霊なんて遠すぎて想像も付かないですけど、結局、自分の背後霊を通して霊界が働きかけているわけだし、その霊界の霊団を通じて大霊が働きかけていると考えれば、確実につながっているわけですし。

有希:そう理解すれば分かり易いですよね。でも霊界はよく働いてくれるなーと実感しています。そう思いませんか。

長田:それは思いますよ。自分がこうしてスピリチュアリズムに出会えて、ここまで来れたのは本当に自分の意志じゃないなーと、すごい後押しがあったなーと思いますもの。

有希:そう、ある時急にふと出会わせてくれたんですよね。私の人生って殆どこればっかりです。一番最初スピリチュアリズムに出会うきっかけになった道筋も全部お膳立てされているようにしか思えなくて。
というのは、学校を卒業して就職する時に行きたい所に行けなかったんですよ。私ともう1人が入社試験を受けて、成績が私の方が良かったので傲慢なことに絶対私が合格すると思っていたんですね。でも逆だったんです。その子が受かって私が落ちたんです。それで就職なんてもうどうでもいいやと思っていたら、この会社どうだと誘われて、たまたま会社訪問したら、私はOKしていないのにその時点でもう私が働くことになってしまっていて。そしてそこの会社で隣の席にいた人と結婚したんです。それも入社後一週間後に「私この人と結婚するんだ」と直感してたというか、何でこんな事思うんだろうと不思議で、その思いを打ち消すんだけど消せなかったんです。その時はまだそれほど話したこともなかったのにです。その感覚が1ヶ月くらい続いて、そのうち忘れちゃったんですけど、なんとその半年後に付き合い始めて20歳で結婚しちゃったんです。
自分でも分けがわからないうちに結婚がどんどん決まってしまって、そして社宅に入ったところで色々な人に出会って、そこでスピリチュアリズムのサークルが出来たんです。もうそうならざるを得ないような道筋になっていたというか、仕組まれていたような感じすらあります。

ペ:サークルが出来たというのはすごいですよね。

有希:ですよねえ。その頃は他の人からすごいすごいと言われても意味が分からなかったんです。ある人から最初聖書を教えてもらって、次にスェーデンボルグを教えてもらって。私は深入りしたら危ないからやめておこう、ぐらいに思っていたのに、その社宅の奥さん達がこの本いいわね、というのが伝わって4人位集まって「勉強会しましょう」という事になったんですよ。

長田:すごいですよね、読める人がそんなに集まるなんてなかなかないですよ。

有希:私の場合、肝心なことに限って自分でやろうと思ってした事って1つもないんですよ。全部霊界のお膳立てで生きているようなものです。

ペ:実生活の普通の人間関係の中で、シルバーバーチとか読んでいる人に出会えることなんてないですもんね。同じ社宅からサークルが出来るというのは、偶然だとしたら、すごい偶然ですよね。

有希:確率的に考えたら本当にすごいことですよね。今更ながらにそう思います。

ペ:だいたい日本でシルバーバーチの本が何冊くらい売れているのかな、という。僕なんかは、なかなかそういうお膳立てに巡り逢ってない気がしますけどね〜。

有希:たぶん気が付いていないだけであると思いますよ。自分がしているようで、実はさせられていたということが。

ペ:僕は人望が無くて人が集まってこないので(笑)、心霊関係の話が出来る場は自分で創りましたけどね。
最初にパソコンを買ってパソ通を始めたのもそのためですし、誰もスピリチュアリズムなんて知らない場所(ニフティの世紀末フォーラム)で一人でスピリチュアリズムを啓蒙して、専門会議室の開設までこぎ着けましたから。その会議室が基になって、現在の心霊学研究所ホームページがある、とゆーわけです。

有希:そういう努力の結果というのもあるんですね。

長田:有希さんは大霊が働きやすいんですよ。

有希:状況が整ったら躊躇せずにそれを選んじゃうから、働きやすいかもしれないです。きっと単純なんですよ (^◇^)

長田:純粋だと言って下さい。

有希:純粋って聞こえがいいけど。そういえば純粋って言葉、ペーパーバーチさんは嫌いでしたよね。

ペ:えっ? 別に嫌いなわけじゃないですよ。「純粋なだけ」というのはダメだと思っているだけです。
色々なものを持っていて、その上で純粋なんだったらスゴイじゃないですか。ただ「純粋なだけ」で他のものが空っぽというのはね……。精神世界の人たちの純粋さって、中身の無い純粋さじゃないですか。

長田:そうですよね。右向け右、というようなのは子供の純粋さですよね。

ペ:でも宗教関係の人はそういうのが多くて多くて……。だから、そういうのは嫌いだ〜って言ってるわけ。

有希:私は子供の頃から真理は求めていたので、もしも最初に統一教会とかものみの塔とかに出会っていたらフラフラと行っていたかもしれません。でもそういうものには見事に出会わせて貰っていないから、守られているのかなーと思います。実は昔統一教会に行ったことがあるんですよ。いいビデオがあって納得した事を教えてくれると聞いて、ひょこひょこ出掛けて行ったんです。でも門前払いされました。その時もうすでに主婦で、ここは独身者しか入れませんからって断られたんですよ。

長田:すごい良かったですよね。

ペ:あそこはその時々の方針で、マイクロ部隊であちこち珍味売りが出来る人材を求めていたりと、そうすると主婦はダメじゃないですか。って言うか、主婦はダメという時点で存在目的が(霊的でなく)経済的なものだって丸分かりですね。

有希:主婦は金づるになると思ったんだけど、お金が無いように見えたのかな (^◇^)

ペ:最近は主婦でも狙っているみたいですよ。結婚してから引っかかった人も知ってますから。(有希さんは)とっても運が良かったですね。

有希:本当に、でもその時は何て運が悪いんだろうと思ったんですよ。

長田:有希さんの背後霊はしっかりしているんだ。

有希:みたいですね。本当に感謝しなくちゃいけないと思います。お膳立てしてくれた通りに行けば、まず間違いないというのは何度となく体験済みなので。

長田:それって将来に対する不安とか取り越し苦労とかないですよね。

有希:ないですね。お金がなくてもなんとかなるから大丈夫だなって思います。

長田:この年になって、肉体的にあちこちガタが来るし、子供はどんどん大人になって相手にされなくなるし、真理を知らない人ってすごく不安じゃないかなーと思うんですよね。その点真理を知っているとすごく楽ですよね。死に対しても不安がないというのは、すごく大きい事ですよ。委ねていけるということは大切な事ですね。

有希:ええ、取り越し苦労をしなくてすむから本当に楽です。

長田:P63の「王室」について、意義あることですと書いてあるのだけれど、日本も天皇制を取っているから今の段階ではまだ必要である、ということなんですよね。いらなくなったら必然的になくなってきますよね。

(王室について)意義のあることです。何事につけ、国民を一体化させるものは大切にすべきです。国家は拠って立つべき共通の要素によって一体化を求め、国民全体が一丸となるべきです。(P.62)

ペ:まだ現段階の人類には必要な部分もある、というところだと思います。

有希:一致団結するというのは必要だと思います。それが間違っちゃうと戦争みたいに悪い方向に行っちゃうかもしれないけど、良い方に一致団結していけばすごいエネルギーですよね。そういう意味で霊的真理を知った中で一致団結していれば、悪くなり様がないと思うんです。
おもしろいのが次の

魂が開放されれば自ずと互いに近づき合いたくなるものです。(P.62)

やっぱり霊的真理を学んでいる人とはお近づきになりたいですよねー。

ペ:でも、ちゃんとした人ならいいけど、そうでない人も多いからなー。なぁんか変な人が。やっぱり、いきなり世界人類みな家族なんていうようには、なかなか……。
理屈としては分かっても、実感としては分からないじゃないですか。自分に近い方が愛着は湧くし、どうしたって隣の人より家族の方が愛情は感じるし、国全体よりも自分の故郷の方がいいし、他の国よりも自分の国の方が好きだし……という意味で、愛国心というか「王室」に意味があると言っているのはそういうことだと思うんですよ。
もちろん霊的に進化していけば、自分や家族と同じように他人も愛することが出来るようになるのだろうけれど。そこまでいかなくても、せめて自分の近いところから順番に愛していけるようになるということは、大切な事だと思うんですよね。

有希:理屈としては分かるのだけれど、最初から世界全人類の為に、というのは大きすぎて実感湧きませんね。段々と広げていけばいいのかな。

ペ:そういうことですね。

有希:ここでこの章はもう終わっちゃうんですけど、前のところで何かありませんか。

ペ:前じゃなくて今日のところですけど、さっき言いそびれたので……

 地上界には大きく分けて三つの問題があります。一つは“無知”、もう一つは“悲しみ”、そして三つ目が“貧しさ”です。この三つは、政治に霊的知識が生かされ、人々もその知識の指し示す通りに生きるようにならないかぎり、地上からなくなることはないでしょう。(P.59-60)

ここもなかなかいいなーと思ったんですよ。なかなか「政治に霊的知識が」というのは難しいですけど。

有希:難しいですよね。それこそ宗教がらみ、みたいに考える人が多いから。

ペ:難しいけど、霊的知識がないと何も変わらないような気がするので、政治家一人一人がそういう知識を持つようになれば、自然にその知識が生かされる形になっていくんじゃないかと思うんですよね。他の宗教の知識を生かすとなると、何か教義が絡んでおかしなことになるような気がしますけど、スピリチュアリズムはそういう危険性は少ないんじゃないか。

有希:シルバーバーチは教義じゃないものね。

ペ:これは我々が喋っててもどうにもならないことですけどね。

有希:そうですよね。
さっきの時期の話じゃないですけど、最近とってもおもしろいことがあったんですよ。ちらっとHPに書きましたけど、18年ぶりに話をしたという人のことなんです。
初めて会ったのはその人が19歳の時だったんですけど、その人は子供の時から聖書とか原理講論なんかを読んでいて頭のいい人だったんです。その人とはその時会っただけで、それ以来会ってなかったんですけど、なんと18年ぶりに電話をくれたんです。昔私がその人に「あなたは40歳で大きく変化するね」と言ったらしくて、それが頭に残っていてかけてきたと言うんです。
その人は男性で、若くして会社を興し、社長という責任の重圧なのかどうか、体がどんどん悪くなって全然眠れなくて、自分は40歳を前にして死ぬんじゃないかと思ったらしいんです。それで彼と色々話をしてみてわかったんですけど、霊的に目覚めていながら霊的なことに力を使ってこなかったことを気にしていたんですね。結局せっかく作った会社の社長を降りる事にしちゃったんですけど、それも道かなあと思いました。これからが楽しみな人なんです。

長田:それこそ大霊の働きじゃないですか。

有希:そう、霊界が私を使ってくれたということですよね。霊界が全部お膳立てしていて、私は単なるきっかけに過ぎなかっただけですけど。

長田:でも、そういう事ってありますよね。自分自身の魂ではちゃんと分かっているんだけど、地上の人間の後押しがないと決断出来ない事って。そういう時って本当に使ってくれたと実感できますよね。

ペ:命の恩人になれちゃうんですものね(笑)。

有希:種は蒔いておくものだなあというのが実感です。どこから芽が吹き出すか分からないものです。

ペ:そうですよね、19年もたってから芽が出るんだから。

長田:やっぱり純粋な思いで接していれば、自分で蒔こうと思わなくても、ちゃんと種は蒔いているんだね。

有希:だから意識を持ち続ける事が大切なんだと思います。意識を持ちつづけていれば、知らず知らずのうちに霊界が使ってくれているから。

ペ:ことさら伝道するぞーと思わなくてもいつもそういう意識を持っていれば。

有希:あー、でも私は伝道するぞーという気持ちはいつももっていますけどね。

長田:いいお話しでした。

有希:今日はここまでにしましょう。次回はニューズ・レター第14号をやりたいと思います。


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