スピリチュアリズム勉強会&座談会
('02.05.11作成)
その1
参加者:有希、ペーパーバーチ、長田、鈴木 有希:今日は初参加の方がいますので、まず自己紹介からしてもらいましょう。 鈴木:埼玉県から来ました鈴木と申します。昨年の10月ぐらいから「今のままじゃダメだ。もっと人の役に立つ仕事をしなければ」という切迫感みたいなものにかられまして、それで、霊性に関する本をいろいろと調べ出して、今年になって江原さんの本を2冊買って読みました。少しは良いことが書いてあるなと思って、ホームページを検索したらこの「勉強会」のことが出ていたので、これはスゴイ!! これしかない!! と思ってメールさせてもらいました。 有希:最近の掲示板は江原さんのことで盛り上がっていますけど、読んでみていかがでした? 鈴木:良いことが書いてあるんで、もっとたくさんの人に読んでもらいたいですよね。でも、書いてある内容からすると、時期に来た人が見に来るような話で、あまり広めないみたいに感じました。それをちょっと疑問に思ったんですけど。 ペ:広めようとはしているんですよ。でなければホームページなんて作らないですから。ただ、あんまり質を落としたら意味がないですし、変な形で広まってしまっては困りますから。質を落としていいんだったら他の宗教がいくらでもあるわけで、スピリチュアリズムである必要はなくなってしまいます。自分が感動したシルバーバーチの霊訓の良さとか、そういうものをなるべくそのまま伝えたい……と思うと、江原さんみたいなのは自分の思っているものとは違い過ぎるんですよね。「ちょっと違う」ぐらいならまだしも、あまりにも違い過ぎて、もしも自分が最初に出会ったのが江原さんの本だったら、今ごろスピリチュアリズムなんて信じていなかっただろうなぁ、と思いますから。 鈴木:本を出して、それで終わりだからダメなんですよね。もっと上に続く階段であって、入口であればよかったかもしれないという感じですかね。 ペ:掲示板でも書いたかも知れませんけど、スピリチュアリズムというのは、霊性の向上(という目的地)への地図だと思うんですよ。もちろんスピリチュアリズムだけじゃなくて他の宗教も地図は地図なんだけれども、どこか間違っているところがあったり、ええと、まぁ、正確じゃなかったりする地図なんで(汗)。その中で、現在この世で手に入る一番正確な地図がスピリチュアリズムであると、僕らは思っているから信じているんですけど。 鈴木:5万円のことはHPを見て初めて知りました。本当はちょっと電話かけて行こうかなぁと思っていたんですけど、聞いてよかったです。 ペ:勉強会も1回5千円とか書いてありましたよね。本当にとってるんでしょうね、5千円。 有希:ええ、あそこの新聞に確かそう書いてありました。 ペ:ああ、じゃあ本当にホントなんだ……。1回の勉教会で5千円というのは、ちょっとね〜。 有希:江原さんは、スピリチュアリズム風と言った方がいいかも。 ペ:僕が正月ごろに書いた、あの、松茸風味お吸い物みたいな、そういうのですね。本当にそんな感じですよ。 有希:松茸が1つも入ってなくてね〜(^◇^) 長田:人工の香り付けで、誤魔化されている感じですものね(^◇^) ペ:「ちょっと考え方が違う」だけのことで批判しているのじゃないというのは、解っておいて頂きたいですね。 鈴木:それからもう一つ、質問させてもらっていいですか? 皆さんはこうやって勉強されていて、正しい完全な知識に近づこうとして、こうして知識を持たれているんですよね。 有希:そのように努力はしてます。 鈴木:それは何のためかというと、知らない人々に知ってもらうためにやっているわけですよね。 有希:そうですね。ただ、間違ったことを伝えてしまってはいけないと思うので、シルバーバーチの説いている「摂理」という正しい地図を自分の中にもしっかり持たなければいけないと思うんです。例えば本の受け売りで人に伝えたら、それって、絶対に間違って伝わると思うんです。だけど、自分が体験して、これは本当にそうなんだと確信を持つと、自分の体験からいくらでも伝えることはできますよね。 鈴木:例えばここに来る人たちは、時期が来て、自然と来るという話ですよね。そうしたら、人数が増えようが増えまいが、要は知ろうとする、知ろうとしないというのは、人が目覚めるかどうかにかかってくるんじゃないですか。 有希:それはそうですよね。 鈴木:そうしたら、我々のこの知識は、まだ知らない人たちに何か働きかけをしていかないと、増えていかないんじゃないんでしょうか。でもこれを見ると、無理やり教えるものじゃない、自分で気がつくものです、みたいなことが書いてあるんですけど。 有希:そこは霊的視点の違いかなと思うんです。というのは、ただ知らせるだけなら、それこそテレビとかマスコミを使って宣伝することも出来るわけです。でもシルバーバーチはそれは必要ないと言っていますし、実際それをしないわけです。そんなことをしたら本当に大切なことが伝わらなくなるというのも知っていますしね。例えば、真理をまったく何も知らない人が、自分をなんとかしたい、なんとか良くなりたい、どこでどう探せばいいのだろうか、と思っていたとします。そうしたらその人の守護霊が必ずその人にとって最適なところに引っ張って行ってくれるんです。だから江原さんがいなくても来る人は来るんです。そうやってちゃんと導かれてくるというか。そういう道筋が目に見えないところで完全にできあがっているようなんですよね。だから、宗教が無くても、江原さんがいなくても、目覚める人は必ず目覚めるんです。ただ江原さんみたいな人がいると遠回りしてくるので、時間の無駄というのがありますよね。ですからHPでも、必要な人は検索してちゃんと来てくれているな〜というのが実感です。 鈴木:例えば、一般の人たちが気づくようにする為の何かをやる必要というのはどうなんでしょうか? 私が思っているのは、例えばご飯が食べられない人は、そのことで精一杯で、自分が良くなろうという意志は働きませんよね。ですから食べられない人にはここに書いてあるように、食べられるようにしてあげる、困っている人には相談にのってあげるという、そういう働きかけをしてやって、満足させて、何かが足りないと思えるような段階まで上げてあげる必要があるんじゃないかなと思うんですけれども。 有希:まあ、それもありますよね。ペーパーバーチさん、どうぞ。 ペ:えらく難しい話をふってくれますね〜(笑)。僕もそんなに色々やっているわけじゃないので、何とも言いづらいですね、そういうのは。ええと、そのぉ、たとえば親しい人が色々な問題を抱えて苦しんでいて、それが「この人なら(理解できるだろう)」という人だったらこういうのがありますよ、と言って勧めることはありますけど。でも他のいろいろな宗教の人みたいに、ちょっと知り合ったばっかりの人にまでどうぞどうぞと、自腹で本を買って配ったりとか、そんなことはしないんで、そういうところで「広めるのに熱心じゃない」と言われれば、確かにそれはそうです。でも、相手の事がちゃんとわかってなければ無責任に勧められない性質のものだと思うんで、無差別に布教して回る宗教の方がおかしいんじゃないかと、僕は思いますよ。 有希:私は「道具意識」が大切だと思っているんですけど、実際には、一人の人があれもこれもやるのは無理ですしね。掲示板を見てもらってわかるように、今すごく質の高い会話がなされていますよね。過去には普通のバトルとかけなし合いとか、そういうのはあったんですけど、質の高い会話というのはあまりなかったんですよ。やっぱり質の高いものがしっかりしていると、そこに集まってくる人たちの魂の窓が更に開かれるというか。で、そういう状況の人たちがたくさんいると、雰囲気もガラッと変わったりします。組織でもそうですけど、トップの方にいい人が集まれば集まるほど下が末広がりに広がっていきますよね。でも、トップのいい人が一人とか二人だけだったら、広がり方が少ないと思うんです。宗教でやるのは、下の人ばっかりを集めるんですよね。そこからいい人をピックアップして上に送るみたいなんですけど、霊界のやり方はそうじゃなくて、やっぱり一番いい所、上限線を決めてあげれば、その上限線が高ければ高いほど、末広がりの底辺が広がっていくはずなんです。そうすると下の方にアプローチしようとしなくても自然に整って行くはずなんです。その後のことは霊界の仕事ですし、私達がやっていくのは、そのきっかけになることを自分の仕事としてやっていくだけ、と私は考えています。 ペ:なるほど〜。 有希:だから、そういう意味で考えれぱ、無理して広げようと思わなくても、自然に広がるということです。もちろん入り口はたくさんあった方がいいので、HPはさしずめその入り口みたいなものかもしれません。 ペ:それにスピリチュアリズムという言葉そのものでなくても、そういう考え方が広がればいいわけだから、他の宗教みたいに“自分たちの神様を拝まないと、どんな善人も救われません”というのとは違うので。極端にいえばスピリチュアリズムなんて全然知らなくても、唯物主義者でもいいんですよ。その生き方が霊的真理に沿ったものであれば。そういうところで、教義を理解もしてない信者まで伝道に駆り出される宗教団体とは、ちょっと姿勢が違ってくる部分はあるかも知れませんね。 鈴木:わかりました。納得しました。要は「人のために一生懸命何かをしたい」という強い信念があれば、自然と自分のやることが見つかるということですよね。 有希:ええ、そうですね。 鈴木:それと、相手がどうのこうのじゃなくて、相手は相手で認めてあげるということですね。目からウロコが何枚も落ちました。これだけでも来た甲斐がありました。 有希:鈴木さんが実際ここに来られたのも霊的な流れじゃないですか。 長田:そうですよね。 有希:というところで、本文に入っていきしょうか。今日は「キリスト教のどこが間違っているのか」ですね。最初のP144の真中あたりですけど、ここでみんなハッとしていると思うんです。
宗教ってこういうところありますよね。本当にたちが悪くて、いったん染みついたら、誰が何と言おうと耳を貸さないくらいに凝り固まってしまうので、確かに身体的な病よりも危険ですよね。死んでからもずっと抜け出せない場合が多いみたいですから。 ペ:肉体の病は、死んだらなくなりますものね。 長田:結局魂にしみついちゃうんですか? 有希:そう。凝り固まっちゃったのを自分で取ろうという以前に、そういう状態にいる自分に気がつかないし、気がついたとしても、取っちゃいけないという観念も出てくるんじゃないかしら。宗教というのは、まず信じなきゃいけないし、自分がもしこれは間違っているんじゃないかなと思っても口にだしちゃいけないしね。例えば、教祖の言うことが違うんじゃないかなと、ちょっと口に出すと、回りから、「いえ、あなたの考えが間違っているんですよ」と言葉巧みに言い諭されちゃうんです。そういうのがどんどん積み重なっていくと、とってもおかしいことになっていきますよね。これも宗教のまずい点かなと思うんです。 長田:ウイックランド博士の除霊の本を読むと、キリスト教の教えによって、霊界に行けない霊って本当に多いんだなあと思います。 ペ:仏教とかでも同じようなのがあると思いますよ。死んだ後、自分の子供たちがちゃんと供養してくれないとか、そういうので迷っちゃうような霊が。本当はそんなこと必要ないはずなんですけどね。 長田:そういう間違った教えの影響というのはすごく大きいものなんですね。 有希:だから江原さんの書いたのを読んで、あれをスピリチュアリズムだと思われると困るわけなんです。 ペ:占いやったりしてますしねぇ。 有希:霊の言葉を聞いて助言したりしているので、一見するとスピリチュアリズムなんですよね。だけど、確かに霊がしゃべっているんでしょうけど、その霊がどんな霊かわからないし、もしかしたら地縛霊かもしれないし。そういうのに惑わされる可能性が非常に高いと思うんです。せっかく「シルバーバーチの霊訓」という、非常に高い交霊会の足跡があるわけだから、これを読まずに低いものばかりやっていても、意味がないですよね。 ペ:実際、あそこの勉強会に行っている人にも何人か会いましたけど、何かちょっとくせがあるというか、どこか歪んでいるというか、そんな感じがしたんですけど。で、本を見てみると、やっぱりこういうことを書いていたかぁという。 有希:そうなんですか……。それからここに、「霊性が目隠しをされてしまうのです」とありますけど、どんなふうに、目隠しをされてしまうんだろう。 ペ:実際、いろんな宗教の信者さんたちと話をしていても、霊性に目隠しというか、それ以前に知性に目隠しがされている感じがしますよね。その宗教の教義の矛盾しているところを具体的に「ここがおかしいじゃないですか?」といっても、全然聞く耳を持たないですから。そんな感じになっちゃうんじゃないですか、死んだ後も。 有希:なるほど。だいたい真偽を確かめるところまでもいかないものね。 長田:それから、ここをやめたら地獄に行くとか、絶対に災いが起きるとか、大変なことになるよ、みたいに脅迫めいたことも言いますよね。恐怖心を先に植えつけられちゃうと、そこでもう理性が働かなくなるんですよね。 有希:でも実際にそこの宗教をやめて、不幸になった人って聞きませんよね。だって、みんな普通に生活してるもの。 ペ:スピリチュアリズムは少なくともそういう(やめたら不幸になると脅す)ことはありませんから。最初から団体というのがないから。 有希:やるとかやめるとかいうものじゃないしね。
実際、宗教に関わっている人って、きっとこれでしょうね。すごく厳しいようだけれども、信じてさえいればいいし、言われたことだけやっていればいいから、本当はその方が楽なんでしょうね。 ペ:既成宗教の人を批判する時に僕がよく言うことの一つに、教義の矛盾を指摘しても「上の人に聞かないとわからない」と言われるというのがあります。自分で考えて自分で判断して信じているはずなんで、自分の頭で考えて答えるべきなんですが……でも実はそうする(他人に判断を預ける)方が楽だから、みんなそうなっちゃうんですよね。人間というのは、そういうふうに何かに縛られている方が楽な部分が結構ありますから。 長田:そうですよね。何か困った時には、指示を仰げばすぐ教えてくれますしね。 有希:これは宗教じゃなくても、組織全般に言えますよね。会社組織でもそうですし。 ペ:そうですね。マニュアルがあるほうが楽ですから。それが悪いことばかりではないでしょうけれども。 |