心霊学研究所
Silver Birch Companion
'04.01.20作成

Silver Birch Companion(26)


 

----霊媒が眠ってしまうとコントロールできないのですか。

「できません。身体を操るには潜在意識を使用しなければならないのですが、眠ってしまうと潜在意識が活動を停止します」

『古代霊シルバーバーチ 不滅の真理』近藤千雄訳・ハート出版刊(P.74)

 

霊媒に霊が降りている時のトランス状態は、一見眠っているようですが、実は全く違う状態のようです。もちろん霊媒本人の意識が生きているわけではありません。シルバーバーチの場合、霊媒のバーバネルは交霊会の間の記憶は無いそうです。

例えて言えば、パソコン本体のハードディスクにインストールされているOSを休止させて、ネットワーク上のOSから起動するようなものでしょう。その場合でも、そのパソコンの電源を落としたら動かない。と、そんな感じでしょうか。

とすると、霊媒が覚醒したままの状態で霊が喋るのは、メインのOSが動いたまま同時に別のOSを起動しているようなもの。エミュレーターを動かしているような感じですね。これは比較的手軽な方法に思えますが、やはり安定性や品質では、トランス状態に導くより落ちそうな感じはします。

自動書記はどうでしょう? これはOSには手を加えず、データファイルをネットワークコピーしているような感じでしょうか。これはコミュニケーションには向きませんが、送られる通信の質は高めやすそうです。モーゼスの『霊訓』で使われた方式ですね。

エドガー・ケイシーなどは眠っている間に通信を受け取ったそうですが、これは電源を落としたパソコンに外部から無理矢理電気を送って動かそうとするようなもので、やはり通信の質も“それなり”になってしまったと思います。

ま、あまりにも無理のある例え話は却って本質をつかみ損ねる危険性が大きいですし(^^;、このぐらいにしておこうと思いますが、こうして考えてみるとシルバーバーチにせよ『霊訓』にせよ、やはり純度の高い通信を届ける最善の方法を、霊界も試行錯誤しているのだろうなぁ、と、思わされます。

 


前ページ目次次ページ

心霊学研究所トップページ