心霊学研究所
スピリチュアリズムQ&A
で、スピリチュアリズムというのは結局、どういうことを言っているんですか? 漠然としていてよく分からないんですが……。 |
教祖のいる“宗教”では無いので、はっきりした教義は存在しません。が、大まかな共通認識としては、米国スピリチュアリスト連盟の綱領が参考になると思います。 教義が無いとはいえ、霊界の計画のもとで進められている運動です。ある程度の共通認識は出来ています。それを知るためには、スピリチュアリストの団体がどんなことを言っているのかを観れば良さそうです。 スピリチュアリズムが始まってから150年の歴史の中で、多くの団体が作られ、それぞれに綱領のようなものが作られてきました。その中でも最もオーソドックス、かつ妥当だと思われる『米国スピリチュアリスト連盟』の綱領をご紹介します。
……今までシルバーバーチの霊訓に親しんで来られた方なら、すっきりと理解できる内容でしょう。霊的世界や霊界通信の肯定と、奉仕を重んじる道徳律、そしてスピリチュアリズムの科学的・哲学的・宗教的側面の解説が簡潔にまとめられた、非常に良い綱領と思います。 しかし、同じスピリチュアリズムと言っても千差万別です。100人いれば100種類のスピリチュアリズムがあると言っても良いほどでありまして(^^;、モーゼスの『霊訓』やシルバーバーチの霊訓を中心とする最も正統的なスピリチュアリズムから、アラン・カルデックの“スピリティズム”、日本的な“心霊主義”、そして、ほとんどキリスト教の“クリスチャン・スピリチュアリズム”まで、「いったいどこに共通点があるんだ?」と言いたくなるほどです(^^;。 それなら、それらのスピリチュアリズムの団体が集まる『国際スピリチュアリスト連盟』の綱領はどうなのか? ちょっと観てみましょう。
ぐっと寂しく2項目のみです。要するに「霊界通信」というものが存在する……それだけなんですよね、スピリチュアリズムの「絶対に外せない一点」は。 物足りないと思いますか? しかし、僕はこれで良いのだと思います。そこから先のことは、他の宗教みたいに「これこれこういう教義がある」などと与えられる事を望むのではなく、個々人で探せば良い……いや、探すべきなのですから。スピリチュアリズムは“大人の宗教”です。ただ口を開けて誰かから与えられることのみを望むなら、他の“お子様”向けの宗教に行っていただいたほうが、本人もたぶん幸せでしょう(^^;。 初出:Nifty-Serve FARION『心霊学研究所』 (7/22/98) |