心霊学研究所
スピリチュアリズムQ&A
('00.01.17作成)

スピリチュアリズムQ&A(11)


このサイトで紹介されている“シルバーバーチ”とは、いったい何者なんでしょう?


スピリチュアリズムの歴史上、1〜2を争う有名な指導霊です。3000年前に地上生活を送っていたといい、1920〜1980年代まで、イギリスに於いてモーリス・バーバネルを霊媒として霊言を送り続けました。

 シルバーバーチの交霊会は、初期には毎週、晩年は不定期に、数名のメンバーで構成される私的なホームサークルで開かれていました。その記録は、英国の有名な心霊専門の週刊新聞『サイキック・ニューズ』や、月刊誌『ツー・ワールズ』に連載され、多くのファンを獲得しました。“フリート街(英国新聞界)の法王”と呼ばれたハンネン・スワッハーや、有名な心霊治療家のハリー・エドワーズ、M.H.テスターなどが、信奉者として知られています。

 交霊会にゲストとして招かれた人の中には、シルバーバーチを論破してやろうと意気込んで参加した者も数多くいましたが、一人としてそれに成功した者はなく、例外無くその高潔さに打たれ、感銘を受けて帰って行ったそうです。

 その言葉は『ダイヤモンドの輝きを持つ』と言われ、数多くの国で霊言集が出版されています。教えの内容は「試練によって霊性は磨かれる」という“苦の哲学”と、霊性向上のための具体的な方法論として「他人のために自分を役立てること」という“利他”を強調するところに特徴があります。

 つまり、抽象的、形而上学的な観念論に走ることを戒め、現世の人間の生き方を、かなり具体的に説いているのです。ただし、厳しいばかりではなく、ちょっとした言葉の一つ一つから感じられる、優しさ、温かさこそ、多くのファンを獲得したゆえんでしょう。
(詳しくは当ウェブ内『シルバーバーチの霊訓(5)を読む』のコーナーを読んでいただきたいと思います)

 大変有名な存在であるにも関わらず、地上時代の名前は60年間続けられた交霊会でも一度も明かされることはありませんでした。インディアンの姿の肖像画が残されていますし、インディアンとして語っていましたが、実はそのインディアンは霊界の霊媒であり、シルバーバーチの本体は地上世界に直接出てこられないほど進化した霊であると言われています。あまりにこの世との霊的バイブレーションのレベルが隔たっているために、この世の霊媒(バーバネル)との中間の霊界側に、霊媒を置く必要があったのです。


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