心霊学研究所
『シルバー・バーチの霊訓(5)』を読む
引用文中の“/”は“中略”です。かなり大胆に省略している部分もありますので、なるべく本で確認してくださいね。 十章は、シルバーバーチと2人の幼児との会話が収められています。この2人は毎年クリスマスにハンネン・スワッハー・ホームサークル(シルバーバーチの交霊会)に招かれている、ポール君とルースちゃんです。
シルバーバーチは2人に向かって、たびたび2人の家を訪ねていることを述べ、それに対してルースが、寝室で見かける〃光〃についてたずねます。するとシルバーバーチはその光について、妖精が携える“守護の光”であることを説明し、それから、次のような事を言います。
いわゆる“水子”と呼ばれる霊や、幼児のうちに死んでしまった霊の事は以前にも書いたかと思います。霊界には、そのような子供達の面倒を見る保育所のような所があり、その道の専門家によって(ヘタにこの世で育つよりも余程幸せに)育てられるのだと言われています。 しかし、いかに霊界の保育所が素晴らしいところと言えど、それだけではやはり限界があります。子供達の(まだこの世にいる)実の親の所に連れていったりする事もあるのだそうです。
この、ルースちゃんとポール君は、他にも『シルバー・バーチの霊訓(7)』や、コスモ・テン・パブリケーションから出ていた『シルバーバーチ愛の力』(現在は絶版、心の道場より再刊予定)にも出てきます。どれもシルバーバーチとの間に流れる温かい雰囲気が良く伝わって来て、かなり人気の高いエピソードです。ここでやっているような細切れの紹介の仕方では、どう頑張ってもその温かさが伝えられないのが残念です。
ここを読むと良く分かります。人間の「愛」とは、神から来るものなのですね。 そして、そんな当たり前のことが「宇宙の創造の仕事が続けられるのを助けることになる」とは、ちょっと話が大きくなりすぎのような気がしないでもないですが(^_^;ゞ...ともかく、(少し前に流行ったニューエイジ思想のように)短絡的に“世界人類の平和”を祈るばかりがこの世の為になるわけでは無いということは言えるでしょうし、むしろ、そのような在り方には神性の顕現たる“愛”の要素が少ないと言っても過言ではなさそうです。 ですから、そんな風に大言壮語して世界の為に祈ると称するニューエイジャーよりも、たとえば、ペットの犬猫を可愛がるそこいらの子供の方が、おそらくこの世界全体に大きな貢献をしているのだと思います。 ……と、そんなことを言うと「そんなアホな。」と思われるかもしれませんが、このポール君とルースちゃんを見ていると、案外それは本当に正解なのではないかと思えてきます。それに、そう考えたほうが、なんだか愉快だし、痛快ですよね(^^)。
おお、そうだ! その事を実証するかのような話が、この十章の最初の方にありました。以下に紹介します。
そうなんです。実際に、この世のために働いている霊のために役立っているのでした。 ああ、しかし最近の子供を見ていると、純粋にワガママだったり、純粋に悪かったりして(^^;、これでは「高級霊団も働けまい」という感があります。地球全体の平和のためにも、我々大人は責任を持って、子供達を育てて行かねばなりませんね。 ありゃりゃ……はぁ、なんだか、えらい話が大きくなったと思ったら、また急に卑近な話に戻ってしまう、いつもながらのペーパーバーチ節になってしまいました(^^)。あまりカッコイイ話が出来なくて申し訳ないです。
最後です。この交霊会が終わった後、シルバーバーチは一時霊界に戻って、自分の仕事の反省とこれからの計画を検討します。そして同じ仕事の仲間達との集会において、かのイエス・キリストとお会いするのだそうです。そしてまた、この世に降りてきます。
さて、“天界の光”は私達の毎日の生活に反映されているでしょうか? 僕の生活には……ああ、冷や汗が出そう(^^;。
十章の終わりは、やはり引用で締めくくりましょう。これは、ポールとルースの父親が書いたものです。
(初出10/24/96 Nifty-Serve FARION mes(16) ) |