心霊学研究所
Silver Birch Companion

Silver Birch Companion(19)


 

−−実際に翼のある天使がいるのでしょうか。

「います。ですが、それはただの想念体にすぎません。霊の世界に翼は必要ありません。私たちが霊媒にある概念を伝える場合にも想念による絵画(ピクチャー)を使用することがあるのですが、地上の幼い子供たちが天使には翼があるものと思い込んでいる場合には、それに合わせて、翼のある天使をイメージして届けることがあります。それが守護の天使として定着したのです」

『古代霊シルバーバーチ 不滅の真理』近藤千雄訳・ハート出版刊(P.60)


"Are there beings with wings?" asked another sitter.
"Yes," said the guide. "But it is only a thought form, for we require no wings in our world. It is a picture. Often we can only convey ideas to our instruments by building pictures, and the picture of a being with wings enfolding someone suggests guardianship. But there are some who, having to care for the children, have, as it were, grown these wings because there are always children who expect to see them."

原書 "Silver Birch Companion" (P.38)

 

 シルバーバーチによれば、天使には翼があるというイメージは、昔の人が天国は空にあると思っていたところから来ているのだそうです。空から来るのだから、当然翼があるはずだという事ですね。

 G・V・オーエンの『ベールの彼方の生活』などの霊界通信を見ても、天使には翼がある場合と無い場合があります。やはり必要だから付いているのではなくて、相手に合わせて、あるいは何らかの象徴として翼を“見せている”ようです(当然ですが(^^))

 人間が死んで守護霊などが迎えに出てくるときにも、その人の信仰に合わせて天使の姿をとって迎える事もあるそうです。もちろん日本人だったら仏の姿になったりもするのでしょう。

 

 その逆に龍神のような、自然霊と呼ばれる存在は、神話や伝説に出てくる形態の方が本当の姿です。日本の有名な霊界通信である『小桜姫物語』には、人間を指導する時、便宜的に人間の姿になって見せる龍神の姿が描かれています。もちろん自然霊も、霊的に進化するほど形態は意味を失っていきます。

 まあ、いきなり「龍神」などと言っても信じられる人の方が少ないでしょうけど、いちおう参考まで。これも詳しくはまたいつか(^^;。

初出:Nifty-Serve FARION『心霊学研究所』(11/23/96)

 


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