心霊学研究所
スピリチュアリズムQ&A
('99.12.13作成)

スピリチュアリズムQ&A(8)


テレビの心霊特集みたいなのを見ると、水子の霊が祟るとかいう話が出てきます。本当にそんなことがあるんでしょうか。


水子の霊が祟ることはありません。しかし、注意すべきことはあります。

 水子の霊の本人が祟ることはありません。全く汚れのない状態で、まっすぐに霊界に行きますし、霊界側の受け入れ態勢も整っており、子育ての専門家にきちんと育てられるからです。人間に祟ったり、恨んだりということは絶対にあり得ないのです。

 ただし、そういう状態で亡くなった子供のことを、親がきちんと供養してあげてなかったり、忘れてしまったりするようだと、あたかも祟りに見える現象を守護霊が創り出し、“懲らしめる”ことはあり得ます。
 また、そのような問題のある親には、その心の状態に合った低級霊、イタズラ霊が寄ってくるものです(類は友を呼ぶわけです)。取り憑いて悪いことをする時に、水子霊の祟りという状況を演出することは充分考えられます。そのように相手の弱みにつけ込めるというのは、憑依霊にとって、仕事のしやすい状況だからです。

 いずれにしても、たとえ産まれてこなかったとしても、自分の子供であることに違いはありませんし、霊界ですくすくと育っているはずなのです。ですから、決して心の奥底に仕舞い込んで忘れてしまうのでは無く、きちんと供養を続けてあげる(※)のが、人の道というものでしょう。「水子の祟りがあるんじゃないかしら」と心配しなければならない状況にある……僕には、その状況であることそのものが、既に人の道から外れているんじゃないかという気もします(^^;。

※ーー大げさな儀式をする必要はありません。その存在を心に留めて、愛する気持ちを持ちつづけるだけで良いのです。もちろん、一度ぐらいは自分が檀家になっているお寺に頼んで、お経をあげてもらうぐらいはしてもらってもいいと思います。が、それも絶対に必要というわけではなく、親の側の気持ちの問題という側面が大きいのです。商魂たくましく“水子供養”の看板を掲げて“営業”しているようなお寺に頼むぐらいなら、家の中で家族だけでお花を供えてあげるほうがいいと思いますよ。

初出:Nifty-Serve FARION『心霊学研究所』('99.9.5)


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