心霊学研究所
スピリチュアリズムQ&A
('99.12.16作成)

スピリチュアリズムQ&A(9)


守護霊とか背後霊とかいう言葉が、人によって使い方が違うようで、混乱してしまいます。きちんと定義されていないのでしょうか?


定義はきちんとされているのですが、知らないで適当に使っている人が多いようですね。

 『背後霊』ですが、これは、Guardian Spirit(守護霊)、Guide(指導霊)などの、人間を指導してくれる霊を総称して、浅野和三郎が創った言葉です。ですから本来は憑依霊などは含まれないはずなんですが、誤用されているうちに憑依霊なども総称した意味の『背後霊』が定着してしまった観があります。本来は、それは間違いです。

 

 『守護霊』とは、この世の人間1人につき必ず1人いて、この世での計画が上手く進むように面倒をみてくれている霊です。これは、人間が生まれてから死ぬまで、絶対に交代することはありません。なぜなら守護霊とは、人間にカルマのパターンを受け継がした、霊的な“親”に当たる存在だからです。最低でも数百年以上前の存在です。
(霊的な親という概念を理解するには、類魂説を知っている必要があります。詳しくは当Web内の「類魂とは何か」を御覧ください)

 ですから、テレビなどで出てくる霊能者が、「あなたの守護霊は、何年前に亡くなったお婆ちゃんですよ」とか、「守護霊がいない人もいる」とか、「守護霊が交代して……」みたいな事を言っていたら、「ふふんっ、憑依霊かせいぜい指導霊までしか見れない低能者だか零能(断じて霊能者ではありません(^^;)が、知ったかぶりするんじゃね〜よ」と、バカにしてあげましょう(^^;オイオイ

 実際のところ、守護霊が見えるほどの霊能者なんてほとんどいません。この世とは波長が違いすぎ、また霊格も違いすぎるのです。

 

 『指導霊』は、守護霊に任命されて人間を監督・指導する、守護霊の補佐役の霊です。その時々の人間の状態や、従事している仕事に合わせて、その分野の得意な霊が付きます。たとえば、画家や音楽家には、画家や音楽家の霊が指導霊としてつくわけです。

 守護霊と違って、指導霊は、使命が終わったら交代することもあります。

 一般に霊視されて守護霊と言われるのは、ほとんどが、この『指導霊』のレベル止まりです。ただ、指導霊とはいえ守護霊団の一員であるという意味では守護霊の一人ともいえますし、完全に間違いとも言い切れないのかもしれません。
 ですから、上で挙げた本当の守護霊を、指導霊と区別するため特に『主護霊』と呼ぶこともあります。(単に読み方が同じだから言い換えられているわけではないのです)

初出:Nifty-Serve FARION『心霊学研究所』('96.6.19)


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