心霊学研究所
スピリチュアリズムQ&A
('04.12.30作成)

スピリチュアリズムQ&A(18)


 

先立たれた人ともう一度話したい

先立たれた愛する人と、もう一度話したいのです。霊能者に頼めば可能でしょうか?

 


 

霊能者に頼むまでもなく死者と会える方法があります。“夢”です。

夢の中で会えるなどと言うとがっかりされるかも知れません。しかし、シルバーバーチに代表される高級霊界通信の伝えるところによれば、人間は誰もが睡眠中に霊界に行っており、その記憶の一部が夢として認識されるのだそうです。ただ、霊界の体験は肉体の脳の容量では入り切らないため、そのほとんどは忘れてしまったり、断片的な記憶が大きく歪んだ形で認識されることになります。(ただし、夢がすべて霊界の記憶というわけではありません)

そのことに関するシルバーバーチの霊訓を見てみましょう。

 睡眠中あなたは肉体から抜け出ていますから、当然、脳から離れております。脳はあなたを物質界に繋ぎつけるための中枢器官です。それから解放されたあなたは、魂の発達程度に応じた波動の世界で体験を得ます。その時点では意識をもって行動しているのですが、朝肉体に戻ってくると、もうその体験は思い出せません。その原因は、脳が狭すぎるからです。小は大を兼ねることができません。それで歪みを生ずるのです。
 それは、例えて言えば、小さな袋の中に無理やり物を詰め込むようなものです。袋には容量というものがあります。無理やり詰め込むと、入るには入っても、形が歪んでしまいます。それと同じことが脳の中で生ずるのです。ただし、霊格がある段階以上に発達してくると、話は別です。霊的体験を思い出すように脳を訓練することが出来るようになります。
 実を言いますと、私はここにおられる皆さんとは、よく睡眠中にお会いしているのです。別れ際に私は「地上に戻ったら、かくかくしかじかのことを思い出すんですよ」と言っておくのですが、どうも思い出してくださらないようです。皆さんお一人お一人にお会いしているのですよ。そして、あちらこちらを案内してさし上げているのですよ。でも、思い出してくださらなくてもいいのです。決して無駄にはなりませんから……
(『シルバーバーチは語る』心の道場刊、十二章 死後の世界)

僕の友人にも夢の中で旧友に別れを告げられ、なぜそんな夢を見たのかと思っていたところ、ちょうどその時に亡くなっていた事を知って(病気など全く知らなかったそうです)「最後に会いにきてくれたんだと思う」と言った人がいます。かく言う僕自身にも夢の中で、亡くなった友人と再会した経験があります。その話は今回、別のコーナーで以前書いたものに後日談として書き加えましたので、そちらもご覧ください(こちら)。経験者の実感としては、夢と言っても決してあやふやなものではなく、相当の確信を感じられるものです。

それと比べて、霊能者に観てもらうのは当然もっと素晴らしいのかと言うと……敢えて断言はしませんが、霊能者に頼んでも満足できるようなハッキリした結果を得るのは難しいと思います。誰でも呼び出せる霊能者などいませんし(誰でも出せるなどと言う霊能者は偽物です)、出せたとしても霊の側が通信を送るのに慣れていなかったり、まだ意識が朦朧としていたりする(肉体を離れてしばらくは休息期間が必要で、多くは5年近くも完全に眠っている)ため、あやふやな内容しか得られないことがほとんどです。亡くなった方ともう一度会いたい、話したい、何を考えているのか知りたいという希望を叶えられたという実感を得るのは、なかなか難しいようです。

それでも、それが必要であると顕幽双方の守護霊が判断すれば、そういう機会はどこからかやってくるものですので、その時までに一つでも多くの信頼できる霊界通信を読んで、霊的事象の真贋を判断する力を身につけておくのが良いのではないでしょうか。くれぐれも霊能者巡りなどしないことです。世の霊能者の九割はインチキか低級霊の走狗ですから、デタラメな霊視で脅されて大金を巻き上げられるのがオチです。

先日もテレビで天国からの手紙が云々と言って読み上げているのがありましたが、その霊能者の能力ではそんな詳細な通信が受け取れるハズはなく、見る人が見ればほとんど霊能者の創作と分かるシロモノでした。まぁそれらしいことは言っていますから(詐欺師の手腕ですね)依頼者は喜んでいるのでしょうが、可哀相なのは通信を送ったことにされた霊ですね。「自分はそんなこと言ってなぁーい!」と、地団太踏んでるんじゃないでしょうか。

それでも、どうしても霊能者に頼みたいと思われるなら、(財)日本心霊科学協会に相談されることをお勧めします。消極的なお勧めですが(^^;。所属している霊能者に多少の当たり外れはあるものの、料金は安くすむのでモノは試しで見てもらうのも良いと思います。少なくとも、高額の報酬を得るためや、テレビ収録の都合で聞こえてもいない霊の言葉を創作してしまうようなことはないはずです(^^;。

財団法人日本心霊科学協会
http://www.shinrei.or.jp/

 


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