心霊学研究所
Silver Birch Companion

Silver Birch Companion(2)


 

「人間の魂は、いつまでも牢獄に閉じ込められたままでは承知しません。永遠に暗黒の中で暮らす者はいません。いつかは魂が光明を求めるようになります。神性を秘めた魂が、暗い沈滞状態に不快を覚えるようになります。自由を求めるようになるのです。そうした段階に至った人たちのために、できるだけ多くの霊的真理を普及させる仕事を続けていないといけないのです。」
『古代霊シルバーバーチ 不滅の真理』近藤千雄訳・ハート出版刊(P.27)

 

 暗闇と混沌を求める人たちがいます。「天国と地獄なら、地獄の方が刺激が多くて面白そうだ」と言う人がいます。そのような事を言う人たちには、大いに勘違いもあるにしろ、それはそれで良いのではないかと思っています。

 高級霊界に“刺激的”な事が無いのかと言えば、実はそんなのは全くの勘違いで、実は低級界よりも遥かに刺激的な世界のはずです。しかし、低級界には低級界なりに、そこにしかない“刺激”もあるのでしょう。「娑婆より刑務所の方が面白そうだ」と言う人に、あえて異論を唱えることもありますまい(^^)。

 

 ですから真のスピリチュアリストは、新興宗教のような布教活動はしてはいけません(と僕は思う(^^;)。光明を求める人、自由を求める人、自らがこしらえた牢獄に囚われて、あがいている人、など。霊的真理を求める人がいればその時に、持っている知識を提供できれば良いのではないでしょうか。

 荒れ地にタネを蒔いても芽は出ないのですし、だいいち、誰それかまわず“布教”して回っていたら、まともな社会人としての社会生活が営めなくなってしまいますよね。それではスピリチュアリズムの精神に反します。

 

 霊的真理との出会いは、必要な人には、必要なときに、必ず与えられるものだと思います。願わくは僕も、その“出会い”を提供する者の一人として、誰かのお役にたてればと願っています。

 そのわずかな機会のために、また、その機会をより多く得られる為にも「理想を掲げつづけなければならない(P.27)」のでしょう。このWebページの運営も、そうした営為の一つでもあります(^^)。

初出:Nifty-Serve FARION『心霊学研究所』(10/26/96)

 


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