心霊学研究所
Silver Birch Companion

Silver Birch Companion(5)


 

「私たち霊団の者は、功績も礼も感謝もいっさい求めません。お役に立ちさえすればよいのです。争いに代わって平和を見ることができれば、涙にぬれた顔に代わって幸せな笑顔を見ることができれば、涙と痛みに苦しむ身体に代わって健康な身体となっていただくことができれば、悲劇を無くすことができれば、意気消沈した魂に巣くう絶望感をぬぐい去ってあげることができれば、それだけで私たちは、託された使命が達成されつつあることを知って喜びを覚えるのです。
 願わくは神の祝福のあらんことを。願わくは神の御光があなた方の行く手を照らし給い、神の愛があなた方の心を満たし給い、その力を得て、代わってあなた方がこれまで以上に同胞のために献身されんことを、切に祈ります」

『古代霊シルバーバーチ 不滅の真理』近藤千雄訳・ハート出版刊(P.33)

 

 「利他・利他」と口で言うのは簡単ですが、実行するのはなかなか難しい事ですね。他人に何かをしてあげたら、「良いことができたな〜」と、それだけで満足すれば立派だったものを、どうしても心の中で見返りを求めてしまう事があります。皆さんも、そういう事ありませんか?(^^;

 本当は、その相手に見返りを求めなくたって、充分に得るものはあるハズなんですよね。つまり、「良いことをしたぞ」という自己満足(^^;と“徳”(いわゆる「天の蔵」の宝ってヤツですね)です。それはもちろん、時と場合にもよりけりで、どちらも得られない場合もあるでしょうが、そういうのは大概、どこか自業自得なんでしょう。
 良いことをすれば良い「カルマ」が、悪いことをすれば悪い「カルマ」が自分自身に返ってくるという事です。

 してみるとシルバーバーチなどは、良い「カルマ」を山ほど積んでいるに違いありません(^^)。なにしろ60年間も交霊会に出てきてくれたわけですから。いや、シルバーバーチだけでは無く、霊媒のモーリス・バーバネルも同じです。交霊会は全く無償で行われていたのです。どちらも見返り無しですね。

 

 もちろん僕たちは、シルバーバーチたち高級霊団の無償の働きに感謝せねばならないと思います。そして、シルバーバーチの気持ちに答える為には、僕たちもシルバーバーチと同じ事----見返りを求めない援助----が出来るようにならないといけないのでしょうね。

 さて、とりあえず出来る事から……。礼を言われたら「いえ、感謝は大霊にして下さい」とでも答えるようにしましょうか(^^)。せめて「感謝の気持ちは、私では無く、他の困っている人に向けてあげて下さい」とでも言える人間になりたいものです。

初出:Nifty-Serve FARION『心霊学研究所』(10/31/96)


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