「地上界の次の生活の場は、地上界の写しです。もしそうでなかったら、何の予備知識もない幼稚な霊に、耐え切れないショックを与えることでしょう。ですから、霊界への導入はやさしい段階をへながら行われることになります。こちらへ来てすぐの生活の場は、地上とひじょうによく似ているということです。自分の死んだことに気づかない人が大勢いるのは、そのためです」 『古代霊シルバーバーチ 不滅の真理』近藤千雄訳・ハート出版刊(P.53-54) |
幽界から霊界の下層あたりまでは、基本的には物質界と似た世界であるはずです。なぜなら、あの世とは“想念”の世界だからです。そこに住んでいる人たちが物質的な考え方に慣れ親しんでおり、“物”を離れて考えることが出来ない以上、その人達が住む世界は必然的に物質臭の強い世界となります。 しかし、その、地上的固定観念から離れて、霊的な認識に到達すると、いよいよ本当の霊的世界での生活に移ることになります。前節でも書いたように、より精妙な肉体に乗り換える、つまり、幽的な世界(?)での“死”と、より高次な霊的世界への“誕生”をするわけです。 初出:Nifty-Serve FARION『心霊学研究所』(11/19/96) |