心霊学研究所
Silver Birch Companion
('00.12.24登録)

Silver Birch Companion(22)


 

「これまでに私は、何人もの“国教会の大黒柱”と呼ばれていた人を連れて、かつて彼らがつとめていた礼拝堂、大聖堂、教会などへ行ったことがあります。そこで彼らが目にするのは、当然、かつて自分も説いたことのある教説の繰り返しですが、今ではそれが間違っていることがよく分かるものですから、彼らの心は次第に重苦しく沈み込んでいきます。間遠いと迷信とで出来あがった組織を助長したのは、ほかならぬ自分たちであることを自覚するからです」

『古代霊シルバーバーチ 不滅の真理』近藤千雄訳・ハート出版刊(P.65)

 

以前、イタリア旅行に行った時、当然のことながらヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂にも行ってまいりました。あれは本当にすごいもので、とんでもなく大きく、美しく、荘厳な雰囲気に満ちているものですね。いや、ホントに素晴らしい、あれを創るためにどんな犠牲が払われ、あれを創るために割かれた労力が、もしも違うことに使われていれば、どれほどの人が救えただろうと考えると、その素晴らしさに涙が出そうでありました(^^;。

いやいや、もちろんあの“モノ”それ自体の価値を否定するつもりはありません。僕も存分に鑑賞して、心から堪能させて頂きましたから(実際、もういっぺん行ってみたいとも思います)。あれはあれで、当時の技術者、職人たちの叡智の結晶であることは間違いありませんし、ある意味、罪深いゆえの美しさというモノも認めるに吝《やぶさ》かでありません。まあ、それはスピリチュアリストとしてより、芸術を志した者としての感覚ではありますが。

……でもね〜。仮にも宗教家たるもの、ああいうものをおっ立てて物質界の権勢《けんせい》を誇ってちゃあいかんだろ〜? っと、思ったりするんですが〜……どうよ?

 


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