心霊学研究所
スピリチュアリスト日記

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('06.05のログ)

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'06.05.02(火) 翻訳ということを根本的に分かってない人たち(1)

ほい。例によってヤフーにデタラメが書かれていたのでコメントしてきました(反論という程のものではない)。元のデタラメ発言はこちら。

【近藤流シルバーバーチ】(321)
【近藤流シルバーバーチ】意訳、誤訳、削除(324)

近藤千雄さんの翻訳が誤訳や歪曲だらけだということなんですが……。

The truth is, uncomfortable thought it may be, and hard to accept while you are in the throes of difficulty and doubt, for doubt comes even to those with experience , that those times are best for you

この原文に対する忠実な訳(と称するもの)がこんなの↓

困難と懐疑−懐疑は経験の豊富な人々にも生じるものである−の最中(さなか)にあるときは得心がいかず、決して心地の良い考えにはならないだろうが、人間にとってこのような苦難の時こそベストの時であるという考え・・これは真実である

これはいくらなんでもデタラメだ〜(苦笑)。というわけで、ホントは僕は英語苦手なんで口を出したくなかったんですが、他の人がなかなか突っ込み入れてくれないんで、もう厭々ながらコメント。

Re: 【近藤流シルバーバーチ】意訳、誤訳、
2006/ 4/29 20:18 [ No.333 / 333 ]

お久しぶりです。

1)「忠実な訳」と仰っていますが、たとえば「豊富な」という単語が挿入されている所に、既に作為が見られます。

2)引用されたのは「この交霊会に出席される方々(P.52)」向けの言葉であり、experience(経験)のある方々に向けてのことであるのは自明のこと。文章を簡潔にして理解し易くするために、不要な単語や文節を一部省略することは、訳者の裁量の範囲です。(翻訳を生業としている人のエッセイなどを何冊か読まれることをお勧めします)
#シルバーバーチは韻を踏むための重複表現も多く(そこらへんが美しい文章と讃えられる要因の一つではないかと)、そのまま日本語にしてしまうと却って分かりづらくなる場合があると聞いたことがあります。尤も、僕にはそこまでのことが分かるほどの英語力はありませんが(^^;。

3)「difficulty and doubt」このdoubtというのは、直面している困難を乗り越えることが出来るだろうかというdoubt(疑い)のことですので、「不安」と訳すのが辞書に載っている直訳の範囲では妥当かと思います。すると、直面した困難の苦しみに不安を感じている中で……ということですので、近藤訳「痛みと苦しみの最中」は意訳として無理のない範囲に収まっていると理解しています。

少なくとも「誤訳」だの「歪曲」だのという主張には偏った意図を感じざるを得ません。重箱の隅をつつくような読み方ばかりでは大局を見誤ります……と、以前にもご忠告申し上げた記憶がありますが……。もっと視野を広く、複眼的に考えるようにしないと、せっかく良いものをいろいろ読んでらして、熱心に活動されているのにもったいないと思いますよ。


追記
2006/ 4/29 21:18 [ No.334 / 334 ]

但し「経験にかかわらず疑い(不安)が生じるものである」などの文章を原文に忠実に入れた方が良かったという主張はあっても良いと思いますし、他の訳者もシルバーバーチを手がけてくれれば、ぜひ読みたいとは思います。
(桑原さんのは日本語としての出来が悪すぎて読むのに難渋します。ぼくも最初は桑原訳しか知らなかったので、そればかり読んでましたが……)

それから、近藤訳が意訳が多いというのは、僕が知る限り心の道場さんが言い始めたことですが(それを有希さんと僕がネットで紹介)、僕自身は特にそのようには思いません。他の部分では心の道場を完全否定する人たちが、その部分だけ主張に乗っかっているのは奇妙な感じがいたします。

桑原さんの(悪い意味での)直訳と比較すれば、なるほど「意訳」ではありますが、ごく普通の範囲だと思いますよ。

直後に(ちゃんとした英語の素養のある(^^))SDRさんからの的を射た指摘も。

Re: 【近藤流シルバーバーチ】(335)

これ、自称「忠実な訳」が誤訳だぞという指摘なんですが、そのことに気付かず恥の上塗りのコメントが……↓

Re: 追記(339)

成句の意味が分かってない↑氏に、優しいSDRさんより懇切丁寧な説明↓

Re: 追記(345)

ほぼ論破されたと言って良いでしょう。が、わずか17分後に反論(のようなもの)が。少し頭を冷やしてから書いたほうが良かったんじゃないかと思うんですが、とことん自分の間違いを認められない人に、それを求めるのは不可能なんでしょうか。

Re: 追記(346)

はい、ダメ押しその1↓ by SDRさん。

Re: 追記(347)

ダメ押しその2↓ by ペーパーバーチ。

Re: 追記
2006/ 4/30 8:54 [ No.350 / 350 ]

|定石的にはそのような訳もありますね。

「成句」の意味が分かってないんでしょうか? 具体的に指摘された自分の間違いを認められない、あまつさえ「定石的にはそのような訳もありますね」などと言い逃れをする……「学術的」が聞いて呆れます。偏見と思い込みで単純に決め付けるようなものの考え方から脱しなければ、いつまでたっても無意味な堂々巡りだと思いますよ。

韻を踏んだところなどなかったという部分にコメントしてなかったので補足。

僕も以前、自分の文章で(シルバーバーチを意識して)ちょっと押韻(※後注)を意識して書いたりした時期もあったんですが、それに気付いた人は一人もいませんでした(笑)。詩とかだったら構造的に分かりやすいんでしょうけど、普通の文章に隠れているのを、日本人が日本語で書いても気付かないものです。ましてやあの英語力で分かるはずがありません。

うちの小学生の子どもが一年生の時、答えが分からないのを問題のせいにしたことがありましたが、そのことを思い出してしまいました(失笑)。

※最初ここでは「音韻」なんて書いてましたが、「踏むのは音韻ではなく韻です。辞書を引かれたし」とのご忠告メールが……。あわわ、何となく勢いで書いてました(「押韻」と「音韻」と「韻を踏む」が頭の中でごっちゃになって「音韻を踏む」に変化してました)。ご教授ありがとうございました(_ _)ペコリ。間違いの指摘などは引き続き募集中です。特に英語関係は基本的に苦手な人なので、堪能な人から教わっても読み違えている可能性もあります。全く、韻を踏むというより薄氷を踏む思いです(そしてこれは韻を踏むというより単なるダジャレ(^^;)。

(少々意地悪い雰囲気を醸し出しつつ、ダメ押しその3に続く(^^;)


'06.05.03(祝) 翻訳ということを根本的に分かってない人たち(2)

(承前)

ダメ押しその3ですが、英語圏の某国で○年間住んでいたという某氏(一応誰のことか特定できないようにしておきます。文体も改変。ちなみに海外居住経験者は当サイトの掲示板参加者にもオフラインの友人にも複数名います(^^;)からいろいろ教えていただきまして、ぜひそれはご本人に投稿してもらいたかったんですが、どうやらその気はないとのこと。仕方がないので僕が要約してご紹介します。

原文と“忠実な訳”を読んでみて驚いた。訳者の思想による影響を考えるのは良いが、「誤訳だ」とか「もとの英文と違う」と言い切る前に、もう少し英文・日本文両方を検討しなくては……。

「doubt」を「信仰に対する懐疑」と決め込んでいるようだが、個人的な思惑は脇に置いて読解すべきだろう。この場合は(ペーパーバーチが解釈した通り)「この困難を乗り越えられるだろうかという不安」を指していると思う(ペ注:恐縮です(_ _))。もしくは『まよい』とか。こんな苦労に意味はあるのだろうか、という。

「difficulty and doubt」を(困難と懐疑ではなく)「痛みと苦しみ」と訳しているとして批判しているようだが、近藤さんがそう訳したのは「difficulty and doubt」のことではないだろう。「in the throes of difficulty and doubt」と「those times」の両方を合わせて「痛みと苦しみの最中」と「必死に努力し苦しんでいる時こそ」に訳し分けているのではないか。

っで、「the truth is 」はどう読んでも「つらい時にはそうとは受け入れられないと思うけど、そんなつらい時こそがあなたにとってベスト(薬)なのですよ」と言っているのであって、批判者の“忠実な訳”「という考え……これは真実である」これは完全に間違い。

いろいろ書かれた批判のうち、強いて認められる部分を言えば、「doubt」を「経験あるものにさえ生じるものだ」というのは入っていても良かったかもしれない。つまり「抜いてしまった所」はある。しかし“歪曲”と言える部分はありませんね。

他の方からも、「原書は持っていないが、引用された箇所だけを見る限り、近藤訳が圧倒的に妥当である(大意)」との言をいただきました。僕が当初考えていた「文脈の中で見れば」という主張よりもさらに踏み込んだ見解ですね。

件の掲示板では「自分も原書を買って検証に参加する。英語力は中学生程度ですが」みたいな書き込みが続々という感じですが……中高校生程度の英語力でプロの翻訳家の仕事を糾弾しようとは、何処までもトンデモな人達だと呆れるばかりです。要は、物理学の知識もないのに相対論の間違いを発見してしまった人たちと同じ種類の人間だったということですね(苦笑)。

英語力云々以前に常識がないと言うべきか。したり顔で重箱の隅をつついて歪曲だ捏造だと馬鹿をさらす前に、哲学書など(が難しければ経済書でも小説でもかまいませんが)で複数の翻訳が出ているものを読み比べてみるべきでしょう。翻訳という営為の難しさ・面白さが少しは分かるかもしれません。一字一句厳密に読解したいなら原書で読むべきなのは当然のこと。短文を切り出して「この単語が訳されてない」「この表現は原文にない」とやることの滑稽さが分かる程度の知性は持っていて欲しいものです。義務教育を修めた程度の教養があるんなら、ね。


'06.05.04(祝) 成功哲学とスピリチュアリズムの共通点(もしくはバシャールとの相違点)

図書室に移動しました。


'06.05.05(祝) 国宝に(防護服も着ずに)入ってきました〜

ゴールデンウィーク中は妻の実家に来ています。って書いてたっけ? 子供たちは従姉妹と飽きずに遊んでいます。僕はやることがないもんだから一日中本を読んだり文章書いたり。そういえば久しぶりに毎日スピリチュアリスト日記書いてますね。ザウルスしか持ってきてないので更新はできませんが。
(ザウルスにも簡単なHTMLエディタもftpソフトもあるんで、更新しようと思えばやってやれないことはないんですけどね。)

今日はちょっと出かけてみようかということで、近場で犬山城に行ってきました。ちょっと前の子供たちのマイブームが忍者ごっこで、くららもお城に行きたいとか言っていたので。

混んでいるかなと思っていたんですが、午前中に行ったためか駐車場も半分ぐらい空いてました(帰る時にはほぼ満車になってましたが)。駐車料金は200円。

城下には神社がふたつ。作法に従い御手洗で手を洗い口を漱いで、それから……おー、境内にはこいのぼりがいっぱいぶら下がっていますねぇ。子供たちも喜んでいます。そうか今日は子供の日でありましたねぇ。女の子ばかりだとイマイチ実感に欠けますが(^^;。などと考えていたら……ありゃ、そういや参拝するの忘れてたっ(帰ってから気が付いた)。何やってんだか(苦笑)。

入場料(入城料?(^^))は大人500円、小中学生100円。これで日本最古のお城、日本にわずか4つしかない“お城の国宝”のうちの1つに入れて、最上階の天守閣まで登れます(まあ天守閣は最上階に決まってますけど)。高台にあるので最上階まで行かずとも非常に見晴らしが良く、表は緑の庭園、後ろは木曽川の、すばらしい景色が堪能できます。

では最上階の天守閣は……こ、こ、怖かったです〜(>_<)

天守閣の外の部分にも出たんですがね、後ろから出て右側をぐるーっと(写真の矢印の方)。写真をご覧になればお分かりいただけると思いますが、柵は腰より下ぐらいまでしかありません。もちろん鉄筋やコンクリで補強なんてされてませんし(国宝ですから)、安全のために網が張ったりもしてませんし(国宝ですから)、床板は傾いているし(国宝で……関係ないか(^^;)、隙間から下が見えるし、歩くだびギシギシ音はするし、風は吹いてるし……今年いちばんの、いや、ここ数年でいちばんの恐怖体験でした(;_;)。国宝侮りがたし!

あまりに恐ろしかったので、天守閣の外回りの写真は撮れませんでした。残念。

※タイトルは12日に付けました(^^;。文化庁の壁画の扱いにインスパイア!


'06.05.07(日) ちょっと修正など

自宅に帰りました(土曜日に)。いつも世の中の動きと逆の方向に走っているので、今回も渋滞には巻き込まれませんでした(反対車線が渋滞してる(^^))。

さて、ある方からメールにてご指摘。
当サイト内、こちらの書評のページより。

でも、よぉく考えれば分かると思います。こんなのは何の実効性もないお題目のようなものです。単なる空理空論で何も言っていないに等しい。「卵よお前はそのままで鶏なのだ。さあ空を飛べ」と言ってるようなものです。

「卵から孵って成長しても、鶏では飛べないのではないでしょうか?」

…………ごもっとも(´・ω・`)。「鳥」に修正しておきました。ご指摘ありがとうございました。

引き続き、当サイト内に誤字・言葉の誤用などあれば、ご連絡いただければ幸いです。お礼にはなにも差し上げられませんが、心よりの感謝を送らせていただきます(_ _)ペコリ


'06.05.09(火) 悠々塾さん、初めての商業出版

最近の当サイトの訪問者の方はご存じないかもしれませんが、僕の宿敵として名高い(?)悠々塾の本が出たみたいです。宿敵というからには、お互い激しい言葉の応酬を何度もしたものでありまして(^^;、当時はそれはもう腹が立ったもんでした。が、今回初めての商業出版ということで、過去のいきさつはひとまず置いて、祝・宿敵というわけです(Σ(゚д゚;ダジャレかよ!)。

「敵」などとは言っていますが、本当に根底のところでは「お互いシルバーバーチを好きな仲間」「シルバーバーチを読んで泣いた仲間(^^;」という気持ちも、ちょっとはあったんですよね。だからこそ余計に腹が立ったとも言えますが(^_^;ゞ 今ではそれも良い思い出……でもないですが、本ぐらいは紹介してみてもいいかな、と。

癒しと愛は時空を超えて
堀江克子・飯沼正晴(著)

この本は、その悠々塾代表の飯沼さんと、昨年癌で亡くなられた霊能者の堀江さんとの共著……だと思います。実はまだ手に入れてないので内容は知らないんですが(^^;。

堀江さんが亡くなったのを僕が知ったのは、亡くなってから三カ月ほど経ってからでした。追悼もお悔やみも時期を逸してしまいましたが、それまで悠々塾の掲示板はときどき覗いて、闘病の様子は拝見していました。堀江さんの癌が発見されたとき、既に末期で余命数カ月、手術しても延命率は低い(また、すぐに死んでしまうかもしれない)と宣告され、手術はせずに霊的治療に望みをかける選択をされたのだったと思います。
(おぼろげな記憶を頼りに書いているので、間違っていたらごめんなさい。詳しくは本を)

霊的な治療に望みをかけた、などと言うと、懐疑的なスタンスをとる方からは非難の声が出るかも知れませんが、予想された手術の成功率の低さを考えれば(仮に無神論者の立場で考えても)正しい選択だったと思います。実際、医学的処置も併用しつつ、宣告の数倍の期間を生きることが出来たわけですから。しかも霊能者としての仕事も続けながら、です。

いくら死後の生命への確信があるとしても、やはり死にたくはなかったでしょうし、恐ろしかったことと思います。しかし彼女は、最後まで立派に病と闘い、精一杯生き抜きました。そして、その堀江さんを、仲間として、また恋人として支え続けた飯沼さんも----苦しく、悲しかったことでしょうが----本当に立派だったと思います。スピリチュアリストとしてはもちろん、人間としても、です。

残念ながら堀江さんは霊界に行ってしまいましたが、決して「闘病の甲斐なく」とは、僕は思いません。もちろん「生きていて欲しかったなぁ」とは思いますが、スピリチュアリストとしての行き方・死に方のお手本を残して行かれたんじゃないかと、思ったりもします。

……いま飯沼さんは、堀江さんのお子さんを養女として迎えるために動いてらっしゃるようです。そんな飯沼さんにエールを送る意味でも、この本を紹介させていただきました。もちろん僕も購入します。思想的には、やっぱり相いれないとは思いますけどね。まあ、バシャールや神との対話が売れる世の中ですから、そんなのと比べれば悠々塾全然オーケーって感じですわね(*^_^*)

ああ、そういえば以前江原さんが悠々塾を霊査(江原さんによれば信頼できる審神者数人と)して、高級霊団が付いていると断言していましたから、江原さんのファンなら必読……かもよ?
(その後決裂してるのは内緒です(^^;一緒に旅行まで行って語り合った仲間を一方的に切り捨てるって、そりゃどうよ、江原さん?……あ、また天からツバが(^_^;ゞ)


'06.05.11(木) ダイアー大丈夫?

図書室に移動しました。


'06.05.12(金) 翻訳ということを根本的に分かってない人たち(3)

近藤千雄さんの翻訳に対するデタラメな言いがかりが、またもや某ヤフー掲示板に書かれていました。再び反論してきましたのでこちらに転載(せっかく書いたのに勿体無いですからね(^^;)。まずは元の投稿から。

Re: 【近藤流シルバーバーチ】(380)
さらに強烈な歪曲(383)
これは?(384)

……こんなのは基本的に単語レベルの脊髄反射に過ぎず、僕程度の英語力でも簡単に反論できてしまいます。楽でイイですね(サイトのアクセスも伸びるし(^^))。

Re: 【近藤流シルバーバーチ】
2006/ 5/12 18:03 [ No.389 / 389 ]

文章を読解する力のない人が、まるで機械翻訳のように単純に単語をつついて批判できたつもりになってる。まことに恥ずかしい。まあ、かく言う僕も、さほど誉められた英語力ではありませんが。


|「We require instruments who will be dedicated to serve」
|「私たちはあくまでも謙虚に献身してくれる道具が欲しいのです」
|→「謙虚に」という言葉はどこから出てきたのですか?
|読者を謙虚にさせたいのですか?

dedicated(ささげる) to serve(仕える、奉仕する、尽くす)
で、何を捧げてほしいかといえば、奉仕に身を捧げてほしいわけです。それを端的に言い表せば「謙虚に献身」となることに何の疑問もありません。奉仕とは(しかも“捧げる”とまで言ってる)謙虚にするもの。傲慢に仕えることなんてできませんから。これは英語力の問題ではありませんね。日本語の理解力の問題です。

「読者を謙虚にさせたいのですか?」と言い出すに至っては、もしかしてこのひと亀田兄弟? っというか、なにをわけの分からないことを言っているんでしょう(あ、天からツバが(^^;)。まさに謙虚であってほしいんですよ、シルバーバーチは。


|「To serve is noble」
|「大義のために献身することこそ気高いのです」
|→大義のために献身?前後の文脈からして間違いではありませんが、
|少々誇張が激しすぎませんか?
|読者に大義のための献身をさせたいのですか?

自分で「間違いではありません」と言いながら、これだ(-_-;。

nobleとまで言っているのですから、大義という言葉が出ても「誇張」とは言えないでしょう。気高さとはそれほど軽い概念ではないよ。もっとも、単語をつついて揚げ足取りに血道を上げる人間に「noble」を理解するのは無理なのかもしれませんが。


|「What we ask you to do is to raise your standards
|as high as you can」
|「私たちからお願いしたいのは、倫理的意識をできるだけ高く
|持っていただきたいということです」
|→「standards」には確かに「倫理的意識」に近い意味もありますが、
|載ってない辞書が多いくらいマイナーです。
|それに、「moral、virtue、ethics」などの単語が併用されてないのに、
|いきなり「倫理的意識」と訳すのは、間違いではなくとも
|歪曲といわれても仕方ないと思います。
|読者に倫理的意識を植え付けたいのですか?

辞書に載っていようがいまいが、シルバーバーチは「スタンダードを高く持て」と言っているわけです。何に対するスタンダードを? 果たしてシルバーバーチは、カローラやマーチじゃなくベンツに乗れとでも言っているのでしょうか? そら確かに高い基準ですが、んなはずはありませんね(苦笑)。

やはりここは倫理的なことを言っていたと考えるのが普通なのであって、そのように訳されたのは「歪曲」どころか、ほとんど「意訳」とさえ言えないレベルでしょう。まあ、「間違いではな」いのは先刻承知の言い掛かりのようですから、何を言われても馬耳東風でしょうけど。「倫理的なことを言っていたとは言い切れないのにそのように訳すのは云々」とでも強弁するのかもしれませんが。もしくは、素知らぬ顔で別の話を出してくるとか。別IDで別人のフリをするとか。

「読者に倫理的意識を植え付けたいのですか?」と言い出すに至っては理解不能……いや、馬脚を現したと言うべきか。なるほど倫理感などクソ食らえと思っているから、こういうデタラメな言い掛かりを平気で書けるわけですね。


|「Do the best you can」
|「人間として最善を尽くしていてくださればよいのです」
|→「人間として」という言葉はどこから出てきたのですか?
|読者に人間的モラルを植え付けたいのですか?

倫理感だけじゃなく人間的モラルも持ち合わせない(持つ気もない)ようですねぇ、この人は。これは単なる修飾語でしょ。「意訳」と言うのも憚られるぐらいストレートな翻訳に過ぎない、と思いますが。

そもそも「you can」の「you=あなた」って誰のことだと思っているんでしょうか? まさか「人間として」じゃなく「神として」とか「アトランティス神官の転生として」という意味かもしれない、とでも主張するつもりかな? それとも「厨房として」「腐女子として」とか?(あはは)

(つづく)


Re: さらに強烈な歪曲
2006/ 5/12 18:03 [ No.390 / 390 ]

|「But you must help those who come to you wherever you can」
|「援助を求めてやってきた人にあなたは、その選択に
|余計な口出しをせずに、必要な援助を与えなければいけません」
|→「その選択に余計な口出しをせずに」という強烈な言葉は
|どこから出てきたのですか?
|それから、「それが可能であるならば(可能である場合はいつでも
|=wherever you can)」という条件はどこに消えてしまったのですか?
|裏を返せば「可能でない場合は仕方ない」となるため、
|そういうのは嫌いだからわざと削除したのですか?
|可能であろうとなかろうと援助を強制させたいのですか?
|そして「余計な口出し」を禁止してまで援助を強制させたいのですか?

こんな感じ↓かねぇ。

wherever you can
→あなたに出来る限りいつでも
 →ごちゃごちゃ理屈(相手のためにならないとか)を言って手をこまねいてないで、助けを求めることを選択した相手がいて、助けられるもんなら助けてやれよ
  →その選択に余計な口出しをせずに

確かに、部分だけ切り出せば全然違う意味に見えるので、為にする批判には最適な部分ではあるようですね。しかし、俯瞰的に原文の言わんとするところをイメージすれば、直訳より却ってスッキリ意味が飛び込むよい翻訳になっていると、ぼくは思うんですけどね。少なくとも歪曲や誤訳と言えるようなものではないんじゃないか、と。「強烈な言葉」と言ったって、原文でも「But you must help」って言ってるんだから、もともと結構強い言い方をしてるじゃないですか。なぜそれは考慮しないんですか? 意図的な歪曲ですか?

翻訳とは、単語や文法を正確に置き換えれば正しくできるものではありません。それでも学校のテストのレベルでは丸がつくのかもしれませんが、そういうのは翻訳ではなく下訳に過ぎないのですから。少なくとも、学校英語の英文和訳レベルは脱却というか、根本的に考え方を切り替えなければ、翻訳について云々する資格はないと思いますよ。

(つづく)


Re: これは?
2006/ 5/12 18:04 [ No.391 / 391 ]

|「As they develop spiritually they will realize how this
|tremendous force can be harnessed for good」
|「科学者が霊的に成長すれば、その途方もないエネルギーを
|善の方向へ使用する方法も分かってくることでしょう」
|→「善の方向へ使用」ではなく、
|「永遠に(for good)使える(利用できる=harnessed)」では
|ないでしょうか?

お、これは確かに誤訳っぽいですね(自信はないけど、たぶん)。潮文社に連絡してみましょうかね……。ただ、版を作り直すとなるとお金もかかることですし、すぐに改訂されなくても「やはり歪曲だ」とか言い出さないように。翻訳書にいくつかの誤訳があるのは当たり前なので、一つや二つ見つかったからとて即回収して刷り直しなどということはあり得ませんし、そもそも致命的な間違いというほどのもんじゃありませんから。(言うまでもないことですが、念のため)

それにしても「for good=善の方向」で「永遠に」というのは面白いですね。これはキリスト教的な価値観が反映しているんでしょうか。神の国でとこしえに、みたいなイメージ? ならば、そのような宗教的背景を共有していない日本での翻訳としては「善の方向で」でも、特に問題はない気もしないでもない、かな?

ちゃんとした英語力のある人からいただいたチェックは後日。


'06.05.13(土) 頭痛薬のこと

特にネタもないので、ある人への私信(のうち差し支えない部分)を転載。

バファリンの半分は優しさで出来ていますから。残りの半分はたぶん片栗粉か小麦粉なんじゃないでしょうか……というぐらい、僕には効かないですね〜。「胃に優しいが効き目も優しい」とも言います(^^;。
(バファリンプラスは飲んだことないですが、そっちなら効くのかも)

サリドンは、僕が試した市販薬の中では一番効くようです。まずサリドンを飲んで、効かなかったときにイミグランを飲むというパターン。本当は最初からイミグランを飲めばいいんですが、何しろ薬価が(保険適用後でも)7倍はするので(^^;。サリドンは20錠1箱で1,000円札+小銭で買えますが、イミグラン20錠だったら一万円札がいります。病院に行って処方箋を書いてもらわないといけないのも面倒くさいですし。

しかし、たとえ面倒くさくて高くても、○○さんの頭痛が偏頭痛ならば、イミグランなどのトリプタン系の薬は魔法のように効くと思います。頭痛薬が無くなると不安になるほどであれば、絶対に病院に相談した方が良いです(断言)。僕はいつも、脳神経外科か内科に行ってます。最近は頭痛外来を設けている病院もあるみたいですね。

同じくトリプタン系の薬には「ゾーミッグ」と、あと1〜2種類あるようです。効き目は同じで「ゾーミッグ」は水なしで飲めるので便利です。なにぶん高い薬ですから、最初は3〜4錠ぐらい、試しに出してもらったらどうでしょうか。

参考までに↓
頭痛大学

参考になる方がいれば……。


'06.05.23(火) サーバー移転しました

突然ですが、サイトを置いてあるサーバーを引っ越しました。使っていたサーバー業者の転送容量制限をオーバーしてしまったためです。サーバー会社から警告メールが来ました(´・ω・`)。

最近、日記で写真を多用していたのもトラフィック増加の要因ではありましたが、最後に止めを刺したのは、どこぞの興味本位の心霊写真サイトからジャック・ウェバーの霊現象の写真のページへのディープリンクだったんじゃないかと思っています。まあ、そちらのサイトに文句を言う筋合いのものではありませんし、しばらくすれば沈静化するとは思ったんですが、以前から引っ越したいとは思っていたので、ちょうど良い機会でした。

どうせなら自宅サーバーを立てたいと思って試行錯誤したりもしたんですが、後々のメンテナンスやトラブル時のことも考えて、再度レンタルサーバーを選択しました。既にほぼ設定も完了していたんですけどね。

旧サーバーの掲示板なども一旦止めて、新サーバーにデータ移動。CGIが動くか心配でしたが、設定もそのままで拍子抜けするぐらいあっさりと動作してくれました。面倒だったのはパーミッションの設定ぐらいで。

それだけクリアできれば、あとはもう慣れたもんです。サーバーの引っ越しも既に3回目ですし。……1回目はサーバー業者が倒産してΣ(゚д゚;。2回目は同じ業者のプラン変更で(その時も転送容量オーバーでした)。

で、新しいサーバーですが、レスポンスも良くてなかなかイイ感じですね(よね?)。データをアップロードする時の速度も歴然と早かったし、おまけに料金も安いし。面倒臭がらず、もっと早く引っ越しておけば良かったな……。


'06.05.26(金) 誕生日

セレフィカさんと同じ誕生日。違っているようで共通点も多い二人です(^^;。僕は38歳になりました。もう若くはないな。加齢臭がするのは掲示板だけじゃない? ちなみにセレさんは33歳ですね。まだ大丈夫!(何が?)

くららがお手紙をくれました。大事なビーズをプレゼントに付けて。


'06.05.27(土) 初めての献血

市内のイベントで献血車が来ていたので、生まれて初めて献血をしました。バスの設備では成分輸血はできないんですね。で、全血輸血で400ml。申込の用紙を記入して診察に検査、それから輸血してバスから出るまでで、だいたい30分ぐらいでした。血を抜いている時間は10分ぐらいだったと思います。

今回は選択の余地なく全血でしたが、次回はぜひ成分輸血に挑戦したいと思っています。時間はけっこうかかる(1時間以上)そうですが、そのぶん有効に使えるようですし。

お土産ももらえますし、思ったより簡単だったので、手軽なボランティアとしてけっこうオススメなんじゃないかと思いました。ダイエットにもなるよ(ってイイのか?(^^;)


'06.05.29(月) 翻訳ということを根本的に分かってない人たち(4)

ずいぶん遅くなってしまいましたが、翻訳問題の続報です。前回までのように時系列を追って紹介するのはあまりにも面倒くさいので、自分の発言の転載のみにしたいと思います。各発言の元投稿へのリンクは張っておきますので、そこから辿っていただければ議論の流れも把握できると思います。

Re: 『翻訳入門』
2006/ 5/13 11:44 [ No.398 / 398 ]

セレフィカさんが例に挙げられたのは、学校英語的な英文和訳----単語と単語を対応させるような----は翻訳としては正しくないという話です。それに対して単語←→単語の話を返してどうするんですか? 人の話を理解するつもり(もしくは能力)はないんでしょうか? それとも、そういう都合の悪い話は聞こえないフリ?

セレフィカさんが紹介された本と同様のことが書かれているサイトをご紹介しておきます。(僕も人に教えてもらったばかりで、今読んでいる途中ですが)

●翻訳通信
http://homepage3.nifty.com/hon-yaku/tsushin/

この中の、このあたり↓を精読されると、湧き水さんを始め、近藤千雄さんの翻訳を歪曲だなどと誹謗中傷に精を出している人達が、何を勘違いしているかが分かるはずです。(但し、普通の日本語読解力があれば)

・翻訳についての一般的な誤解
http://homepage3.nifty.com/hon-yaku/tsushin/ron/bn/gokai.html
・翻訳のパラダイム -- 「学術的」な翻訳の奇妙な現実
http://homepage3.nifty.com/hon-yaku/tsushin/ron/bn/paradigm.html


Re: 【近藤流シルバーバーチ】
2006/ 5/13 23:41 [ No.404 / 404 ]

今回も例によって海外居住経験の英語に堪能な方のチェックをいただきました。文体などは少し変えて紹介させていただきます。(当方の思い込みなどにより内容まで変ってしまっていた場合は突っ込みお願いします>該当者)

----ここから----

反論内容、あれで問題ないです。

「dedicated to」ですでに献身的という意味ですし、献身的といえば自己犠牲的な意味合いが入ってきますものね。

さらに「to serve=仕える」ですが、これはやはり神とか国とか“自分より大きなもの”に仕えるという意味合いが強いので、そんな中で「謙虚」という、自分を控える意味の言葉が入ってきても全く問題ありません。

シルバーバーチは霊界の一部として働いていていて、さらに地上の人間でも自分達と同じような意志をもって働いてくれる人を募集中なわけですが、その呼びかけに対して「そんなに謙虚な献身を求めるの? そんなのイヤイヤー」と言っているんでしょうね、この人は。

----ここまで----


もうお一人。上とは別の方ですが、同じく海外で暮らしていた経験のある方です。文章は多少改変。


----ここから----

Yahooの投稿ですが、何の問題もないと思います。

ちなみに「noble」という言葉には、思いっきり「大義」というイメージが含まれています。

たとえば「Noblesse Oblige」という、最近日本でもたまに耳にする言葉がありますが、これは「貴族が負う道徳的義務」という意味合いのほかに、一旦戦いが起こればその「大義」の為には率先して戦闘する義務がある……という意味でもあります。貴族とは、本来そのために存在する者だったからです。

現代の日本人の感覚では、「noble」という言葉に、そこまでの感慨を込めることは出来ないかもしれませんが、少なくとも欧州人の感覚(特にイギリスとフランス人の感覚)では普通に思い浮かぶイメージでしょう。

----ここまで----

あと「for good」については、まあ普通は「永遠に」が正解で、誤訳でしょうなぁ、ということでした。


Re: 『翻訳入門』
2006/ 5/13 23:47 [ No.405 / 405 ]

ああ、やはり「素知らぬ顔で別の話を出してくるとか」をやってきましたね。

|近藤氏の訳は、前後のセンテンスとの関わりを含めて考えても、
|首をかしげたくなる意訳と歪曲訳がたくさんあります。

……だーかーらぁー。その例文としてあなたが出してきたものが一つ残らず不適当で、歪曲の証拠と言えるものなど皆無だったことは、僕のコメントによって既に明らかになっているわけです。僕だけではなく、英語に堪能な海外生活経験者二名のクロスチェックも受けているのですから、かなり確度の高い反論と考えられるハズです。

それでもあなたが同様の主張を繰り返すのであれば、論理的な再反論か、新たな証拠(前回のような単なる言い掛かりではなく)を出さねばなりません。これは議論をする上で最も基本的なルールです。

それも無しに「歪曲訳がたくさんあります」などと強弁されても説得力はありませんし……っというか、吉本新喜劇の池乃めだか?(苦笑)

SDRさんの発言も良かったのでリンク張っておきます。

逐語訳をしろというのは(403)

普通の知性を持った人には、これ以上の説明は不要でしょうね。でも、たぶんもう一回だけ、スピリチュアリスト日記で何か書くつもりです(^^;。


'06.05.31(水) デザイン変更

トップページの構成を少しだけ変えて見ました。最近、画面左側の部分に、ブルーリボンニュースだの竹島だのamazon.co.jpやその他の広告だのが増殖して、肝心のサイト内コンテンツが押しやられていた感が無きにしもあらずでしたから。

ゴチャゴチャして分かりづらくなっているのは以前から気にはなっていたんですが、サーバーの引っ越しもしたことですし、この機会に手を入れてみようかと思った次第です。

思い切って3ペインにして、広告や他所へのリンクを全部(除シルバーバーチ)右側に。サイト内のコンテンツは左側に分けました。そんでもって、ついでにgoogleの広告も付けてみました。もうちょっと収益の途を確保しておかないと、いつかサーバーの負荷が増えた時にサイトを維持できなくなりますから(^^;。通常の訪問者数だけ考えれば(500人/日程度)そんな心配は不要なんでしょうけど、たまに不可解なアクセスもありますしねぇ。

例えば、今月のデータ転送量は1日当たり3GBもあったみたいですΣ(゚д゚;。訪問者1人につき7MBのデータを落として行ったと……有り得ません(異常な転送量の増加は今回で2回目。もっとも気付いてないだけなのかも)。あと、毎分数百通のメールが届き続けて、300MBのサーバーの容量が一杯になってたこともありましたし。何十分もメール受信し続けて、いくらスクロールしてもズラズラズラーっと同じタイトルのメールが並んでいるのは相当壮観ではありましたが……なかなか油断がなりませんなあ(笑)

googleの広告は自動的にセレクトされたのが表示されるので、僕が選んでいるわけではありません。オカルトやニューエイジ系の、スピリチュアリズムの考えに反する広告も出ると思いますので、そこらへんは皆さんでご判断いただきたいと思います。

その下のいくつかの細かい広告(楽天とか自動車保険とか)は、僕が自分でも使っているサービスです。本人の利用でも広告料がもらえるというので貼っていますが、ほとんど本人利用分しか広告料が入っていないという……。その下はご存じamazon.co.jp。オススメの本を並べてみました(が、在庫切れや写真の無いのがありますね。違う方法を考えねば)

 


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